チャタムのフィッツヒュー

Category : いにしえのバージニアン達
何年くらい前のことだったでしょう?
何かの拍子でトーマス・ジェファーソンの伝記か何かを読み始めたんですよね。

それ以前にも何度かバージニアの私を訪ねてくれる人たちを連れて同大統領の屋敷、モンティチェロには足を運んでいたのですが、その頃の私はなぁんにも知らなくって、素通りをしたのも同然、散策しただけで帰ってきてしまいました。

今考えると、勿体無いことをしたなぁ、と思います。
とは、云うものの僅か一時間で行ける距離ですが・・・

本の中に出てくる地名がよく聞くこの付近のそれであったり、とか思わぬ興味や好奇心が湧いて来て、それからだった、と思います。少しづつ新しいことが判るとメモをしたり、して段々増えていったノートを公開したのが、この春開設した 「バージニアのポカホンタス」 と、「いにしえのバージニアン達」 でした。
もともと同じテーマのノートだったのを、ちょっとテクニカルな理由から二分することになって、前者を先住民関係、後者はその他のバージニア人関係にしてしまいました。

が、今回ブログを始めるに当たって、この二つを結びつけ、両方のテーマ、つまり、先住民とバージニアの人たちの事を書き足す一つのブログにしてしまう事にしました。


以上の様な訳で、これからはバージニア先住民以外のテーマでもブログを続けていこうと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。

長い前置きが終わりまして・・・



バージニアは英国人が -マサチューセッツ州プリマスのピューリタンより前- 入植して以来来年で400年になります。

歴史が浅いと云われるアメリカですがこのバージニアにはかなりの史跡が残っているんですよ~。

そうした所を訪れてみると、一体どういう人が住んでたんだろう、どんな暮らしをしてたのかしら、と好奇心が湧いて来ます。 今日はそうした場所のひとつ、チャタム・マナーと呼ばれる屋敷をご紹介しましょう。



(C) mamsh.

oldchatham.gif

(C) mamsh.


首府ワシントンからおよそ60~70マイル南下したフレデリックスバーグと呼ばれる街にあるこのお屋敷はウィリアム・フィッツヒューが 1767~1771年に建設したと言われてます。 彼が生まれたのは1743年 (+-2年)、この年にバージニアのブルーリッジ地方でトーマス・ジェファーソン大統領が誕生してます。 二人ともプランター (農園主) の子息。 そして両者とも幼くして片親を亡くしているんですね。
 
詳細は私のホームページ、 「いにしえのバージニアン達」 の
「いにしのプランテーション、チャタム・マナー」
 に挿入してありますので、ここでは、簡単なご紹介程度にさせて戴きますね。

上の写真は、プランテーションの入り口。 大きな看板には左の様な全盛期の同邸の絵が描かれていました。北軍に占拠される前のチャタム・マナーの様子。後ろに流れるのはラッパナナック河で、裏庭から大砲を使って押し寄せてくる敵軍に発砲され、同邸は南北戦争の戦火に巻き込まれています。

バージニア州には沢山、南北戦争の戦場跡が残ってますが、実は私、そうした古戦場には全く関心がなくって・・・あんまり触れてなくって御免なさい。

chatham6.jpg
(C) mamsh.


このチャタム邸には当時の著名人が何人か足を運んでるんですよ、 アブラハム・リンカーン大統領やワシントン大統領など。

当時同邸の家主は南軍支持者で戦地に赴いている間に北軍が1862年の4月、留守中の家族を追い立てて占拠してしまったのです。リンカーン大統領がチャタムを訪れたのは司令部となった同邸で作戦を立てるため。数あるバージニアのプランテーション (大農園) の中でもリンカーンが敷居を跨いだとされてるのは僅か3軒。 もう一軒はジョージ・ワシントンの住まい、マウント・バーノンだそうですよ。

同年11月になると北軍が12万の兵士を率いて南下、フレデリックスバーグは戦火に包まれることになります。ラッパハナック河を見下ろすチャタムの裏庭には当時の大砲が設置されたままになっていました。

12,600人の負傷者はこのチャタムの邸内で治療を受けたそうです。ボランティアの中にはあの赤十字の母と呼ばれる、クレア・バートンもいたんですって。

さっき、ジェファーソン大統領と、同邸の元家主、ウィリアム・フィッツヒューとの共通点を述べましたけど、他にもあるんですよ、似た点が。 両者とも農園主で政治家、接待に贅を尽くし過ぎ首が回らなくなって他所へ移転してしまう、もうひとつ、 同大統領とは妻同士がはとこ同士だったんだそうですよ。

この続きは後ほど書きますので是非またいらしてみて下さいね。

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パウワウの季節 (後編)

Category : バージニア先住民
先日お話したパウワウの続きです。

・・・雑草の地がこの日は駐車場に早代わり。線も引いてないので係りの人が二人汗だくで誘導してくれます。そして車から降りドラムの音のする方へと脚を運ぶとグランドの右側に食べ物を売るテント、左はドラムを囲んで唄う部族の人たちの為のテント、そして真ん中はダンス用に広く陣取られています。その向こうはインディアン・クラフトを売るテントが立ち並んでますが見学客で見えないくらい。

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(C) mamsh.



来年は英国人が入植してから400年目。 記念祭がこの地から車で30分ほどのジェイムスタウンで開催されます。その記念行事がボツボツ始まっていてその一環としてバージニア先住民の八部族がこの七月に英国公式訪問しました。この時一行は先祖に当たるポカホンタスのお墓を訪れています。この件に関しては以前このブログ  -「ポカホンタスのお墓参り」-  にも書きましたので覚えていて下さる方もおいでかと思われます。

夫の同僚は同部族の先代首長のご子息。現在副首長のこのA氏も参加しました。ニュースパンフレットにカバー・ボーイ?の如く頻繁に登場。

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(C) mamsh.

(チカホミニー族歴代首長の肖像画です。)


以前初めてパウワウに来て紹介された時に聞けなかった質問を書いて来たというのに前回よりず~っと顔が知られてしまっているA氏、ダンスをしてない時も人の輪の中。 やっとの思いで先ず先回の無礼を謝りました。

無礼? そうなんです。パウワウには色々エチケットと云われる無言のルール?があるんです。

ルールと云っても常識をわきまえ、彼らの伝統・慣習に敬意を持って接すれば自然にルールに従ったことになる、といったような軽いものなんですが、私、恥ずかしいことにこれを犯してしまったんです、前回!

先ず・・・

1) 許可もなく写真を撮り捲った事。

2) ドラムの音を録音してしまった! これも承諾なしで。

3) 皆さんの身に着けている衣類は regalia (正式の装束) と呼ばなくてはいけないのに無知な私はcostume (ハロウィーンなんかの時の衣装) と呼んでしまった!

などの失敗を謝罪。

その次にシンボルについて聞いてみました。南西部の先住民に詳しいボニータさんからクランが東部先住民にもあるか、という質問を頂いてたからです。ボニータさんによるとあちらでは太陽とか熊の紋章、クランが彼らにはあるそうです。


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(C) mamsh.


A氏によれば、 「強いて言えばシンボルって事かな~。 僕らは亀のロゴ。カヌーのロゴを使ってるのもあればビーバーのを使ってる部族もあるよ。」  と玉の汗を額にかきながら真摯に応えてくれましたよ~。この日は真夏のように暑い秋分の日でしたから。


まだまだ聞きたいことがあったんですが人に囲まれている中で、ふと例の 「エティケット」 を思い出した私、「どうも有難う」、と他の人にチャンスを譲ってしまいました。

でも、でも、とっても満足な一日でした。故郷の秋祭りに行った気分を味わいましたよ。

若し、先住民について関心が、というより 「柿の木(=一路人)メ、何か他にも知ってる事ないのかぁ~」 とお思いの方は:

私の拙いホームページ、「バージニアのポカホンタス」を是非お読みくださいね。

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(C) mamsh.

現チカホミニー族首長

(写真は撮らせて頂いたものの公開する承諾は得ませんでしたのでお顔は伏せさせて頂きました。)

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パウワウ の季節

Category : バージニア先住民
パウワウ POWWOW」 とは、先住民の云ってみればお祭りなんですけど、これを読んで下さっている方たちからは:

1) 何それ? 面白くも何ともないから、またネ~

2) 何ソレ? お祭りだからどうだっていうの?

3) 先住民? バージニアって まだ先住民なんているの?

という反応に分かれるんじゃぁないでしょうか。 違う?

1) の方には 「御免ね、またきっといらしてネ」

2) の方には、「ちょっと待ってね」

そして・・・

3) の方には、「イエス! 現存するんです」 とお答えしましょう。

ブログですから写真を見て頂いて、「論より証拠」 と行きましょうか。

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(C) mamsh.

ね、今でも健在でしょ?

バージニア州には大別して八部族が生き残ってますが我々が行ったのはその内のチカホミニー部族のパウワウです。 今回二度目の私。でも興奮度は同じ。 ドラムの響きに涙がジワっ、胸がドキンドキン、両腕に鳥肌が!
夫から前世はインディアンじゃぁなかったのか?なんてからかわれますよ~。 そうかも!(爆笑)

これまでにも子供達が小さい頃毎年催された子供のお祭り、チルドレン・フェスティバルに始まって、 グリーク(ギリシャ)・フェスティバル、 インディアン (先住民ではなくアジアのインド) ・フェスティバル、 ドイツ人コミュニティーのオクトーバー・フェスト、 バージニア・ビーチで行われる恒例のネプチューン・フェスティバル、 レバニーズ (レバノン系米国人)・フード・フェスティバル・・・ETC、と色々行ってみてますけど、ジ~ンと心に迫ってくるお祭りは私にとっては故郷のお祭り以外はこのパウワウ以外ありません。

写真をよ~くご覧になると気付かれるかも知れませんがインディアン装束をまとった人達は:

1) いかにも原住民っぽい

2) 黒人みたい

3) 白人でしょ?

と皆さんのご意見は分かれるんじゃありません?


そう、西部の先住民 (俗にインディアンと呼ばれてますが) とバージニアの彼らの大きな違いは容姿かも・・・。 
(といっても他の州の先住民の風貌を知らなくって書いてるわけですが・・・。 黒人や白人との混血が始まったのも他州より早いはず、なんで。)
勿論、西部を含めこの同化は行われてきたわけで今や全米を通して白人でも黒人でも先住民の血が混じっている人というのは多いようですが。

今では ー いわずもがなー 彼らは普通の生活を送ってます。こうしてお祭り用の装束を身に付けてますが普段は一般人と変わりません。 時々こちらの人と話していて、「私もインディアンの血が入ってるわよ」 と言われ エ~っ と驚くこともあるくらいです。


さて、会場になったグランドはリッチモンド市の東に隣接するチャールズ・シティー郡にあります。ご覧のようにバプテスト教会が建つこのグランドは同族の人々の基金で購入されたものです。教会の脇には学校があり60年代まで同族の生徒達は8年間の教育をこの学校で受けました。教師に対する報酬も全て部族の人々自身が賄っていました。
(C) mamsh.

彼らはバージニア内の他六部族同様、合衆国連邦政府から先住民部族としての自治権を認承されてないため医療・教育・住宅などの福祉の恩恵を受けられません。認承されてる二部族は居留地が与えられています。因みに全米で自治権をもつ部族国家は560、認められていない部族は250あるそうです。

バージニア州の六部族の場合、1979年以来提出されてる嘆願書は否定され続けています。自治権を認められ部族国家として扱われている居留地に住む先住民たちが産業もなく財源確保の手段としてカジノを造ることが多いのでそれが主たる反対理由らしいのです。無論バージニアの人たちはギャンブル場を建設する気は毛頭ありません。

エリザベス・テーラーを覚えてます?
彼女と結婚・離婚したバージニア選出上院議員であるジョン・ワーナーはこの反対者の一人だそうです。

・・・先住民の事となるとつい力が入ってしまい饒舌となり過ぎるきらいのある私ですので、軌道修正して今日はパウワウの事だけに絞りましょう、と思ったらもうこんなに長くなってしまって、続きはまたの機会に書きますのできっと、また来て下さいね~。
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梓の小鳥

Author:梓の小鳥
アメリカ人なら歴史教科書に載ってる人名や地名でお馴染みだと思いますが 授業では多分教えられてない 秘話、裏話、こぼれ話を調べ集めたブログです
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放置して早や六年
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細々ながら再始を決めました。
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